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パキスタン国プライマリヘルスケアにおける定期予防接種システム強化プロジェクト

国名:パキスタン・イスラム共和国, 発注者:JICA, 実施期間:2019年3月から2022年7月

パキスタンは野生株ポリオの発生が残る常在3か国の1つである。同国では、山岳・砂漠地帯などの厳しい自然環境や、季節移住者や難民などの流動人口率が高く、住民の保健医療サービスへのアクセスが低いことから、予防接種完了率が5%程度の県も複数ある。

JICA は2014年からのハイバル・パフトゥンハー州(以下、 KP州)における予防接種体制強化の取組みに続き、2019年3月からは後継案件として「プライマリヘルスケア(PHC)における定期予防接種システム強化プロジェクト【有償勘定技術支援】」を実施している。

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プロジェクト対象県図

本プロジェクトでは、KP州6県を対象にPHCの重要概念である地域志向型アプローチを基本に、保健医療従事者の技術改善、住民の保健サービスへのアクセスの拡大、啓発活動の強化などを通じ、定期予防接種率の向上を目指している。

具体的には、季節移住者の夏季・冬季の移住パターンを理解し、移動先にある保健医療施設間の連携を強化すること、更には、移動前の定住先に出向き、集中的な巡回予防接種を実施するといったアウトリーチ活動を実施した。

また、宗教的に保守的な地域では、地域の宗教指導者がロールモデルとなって住民に予防接種の重要性を伝える取り組みを行い。加えて父親や地域住民の理解を得るために、女性のみならず「家族みんなの健康を守る」といった考え方を念頭に「ファミリー健康手帳」の導入を進めた。

山岳地帯として厳しい環境にあり、他のドナーも介入が難しいとされるなか、保健医療従事者の日々の努力に寄り添い、誰も取り残さない予防接種を目標 に、「家族の健康から地域の健康促進」に貢献できるよう取り組んでいる。 本プロジェクトは2019年3月に3年間の予定で開始した。弊社は共同企業体の構成員として、「予防接種」及び、「啓発活動」の専門家が業務に従事した。

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山岳地帯巡回予防接種活動
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予防接種啓発活動
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予防接種をするEPIテクニシャン
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季節移住者へファミリー健康手帳の説明をする植木専門家とLHW
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予防接種
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民家にて聞き取り調査中の村上専門家
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女性ワーカー研修
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保健施設での予防接種
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女性ワーカー研修
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予防接種をするEPIテクニシャン
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予防啓発活動